第31卦 · 下経
鹹:澤山鹹
まず心で感じる。急いで言わない。
卦象
卦の意味
名の意味 咸は感じ合うこと。心と心の触れ合いです。
象 山の上の沢。水が山をうるおし、山が水を受けて、互いに感じ合います。
全体の意味 この卦の全体は、互いに心を動かすことです。本当の感応は誠意から来るもので、力ずくでは起きません。身をかがめて聞こうとすれば、相手にも応えるものが生まれます。
現代語:この卦は何を言っているか
お互いに感じ合う時です。結論を急がず、まず心で聞くこと。誠実に近づくことは、わざとらしい見せ方より人を動かします。
この卦は上卦が沢、下卦が山で、沢が上、山が下です。読むときはまずこの二つの象を重ねた情景を思い浮かべ、それから下の原文と照らしてください。現代語の説明は構えだけを述べ、未来は予言しません。
卦辞
亨,利貞,取女吉。
大象
山上有澤,鹹;君子以虛受人。
六爻の爻辞
下から上へ、初爻がいちばん下です。この卦を立てて変爻が出たら、対応する一条を読みます。原文は漢文です。
- 初六鹹其拇。
- 六二鹹其腓,兇,居吉。
- 九三鹹其股,執其隨,往吝。
- 九四貞吉悔亡,憧憧往來,朋從爾思。
- 九五鹹其脢,無悔。
- 上六鹹其輔頰舌。
