車の後部座席のフック:1960年『デア・アビー』に届いたこの手紙

· 謎思社会長

アメリカのティーンエイジャーの間で、数十年伝わっている怪談がある。若いカップルが夜に車を人里離れた場所に停め、ラジオをつけると、アナウンサーが言う。近くの精神病院から殺人犯が逃げ出し、彼の右手は鉄のフックになっている、と。

少女は怖くなって家に帰りたいと言う。少年は不機嫌になるが、結局車を走らせる。道中、少女が車外から引っかくような音を聞く。キーキー、ガタガタ、何かが車のドアを引っかいているようだ。少年は無視してアクセルを踏み込み、走り去る。家に着き、少女のドアを開けようと降りると、車のドアハンドルに、血まみれの鉄のフックが掛かっているのを発見する。

1960年11月8日、アメリカの有名な読者投稿コラム『デア・アビー』に、一通の手紙が掲載された。少女が書いたもので、友人からこの話を聞いた、本当かどうか知りたい、という内容だった。

これは記録に残る、最古のバージョンの一つである。その後、民俗学者たちはこの話を「都市伝説」に分類した。なぜなら、アメリカ各地やヨーロッパで、異なる場所や人物で、似た筋書きが語られてきたからだ。

民俗学者のアラン・デュンデスがこの話を専門に分析した。彼によると、これはティーンエイジャーの親密な行為への恐怖を描いている。男女が人里離れた場所に車を停め、幽霊が現れて彼らを怖がらせて家に帰らせる。これは大人が子供を教育するための物語なのだという。

みんなの説明はこうだ。これはティーンエイジャーが夜に人里離れた場所へ行かないように脅すための話だ。そして、語り手にとって最も記憶に残るのは、最後の光景だ。ドアハンドルに掛かっている、あのフック。

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