北方のある家では、蛇を見ても打たない。それを「家仙」と呼んでいる。

· 謎思社会長

北部の農村には、こんな習わしがある。家の中庭や房梁に蛇を見つけても、たいていは叩かない。誰かに来てもらって「送る」か、香を焚き、食べ物を置いて、自分から去るようにするのだ。

これは東北や華北の一部の地域で、蛇が「柳仙」、また「長仙」と呼ばれ、五大家仙の一つとして胡、黄、白、灰(キツネ、イタチ、ハリネズミ、ネズミ)と並べられるからだ。中には、蛇のために位牌を立て、堂屋の隅に安置し、正月や節句には食べ物を供える家もある。また、専門に「出馬」の仙家を呼んで、この蛇が家の「保家仙」かどうかを占わせる家もある。

伝承では、家の蛇は家を守り、穀物を守り、ネズミを食べてくれるという。もし叩いて殺せば、家に災いが起きる。軽い時は家畜が病気になり、重い時は人が病気になる。蛇を叩いた者は、一生運が開けないと言う老人もいる。

蛇を送るにも作法がある。蛇のそばに卵や水、牛乳を一杯置き、香を焚き、口で去ってくれるよう言葉を唱え、それから脇に隠れ、蛇をじっと見つめないで、蛇が自分から去るのを待つのだ。

蛇を叩かないのは、ネズミを食べて農家に実に有益だからだと言う人もいる。ただ、時間が経つにつれ、この理由は神の名前に包まれてしまった。年配の世代は生態学を学んでこなかったが、経験から、蛇のいる中庭では穀物が荒らされないことを知っていた。そして、この経験が徐々にしきたりへと変わっていったのだ。

今では農村でも、こうした家は減り、若い人が蛇に出会うと、たいてい電話で誰かに捕まってもらう。ただし、本当に毒蛇に出会ったら、自分で手を出さず、専門の人に処理を頼むべきだ。

蛇を送り出した後、それを供えていた隅は、年配の人の家では今でも残してあることがある。

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